「くりっく株365」は、NYダウ、NASDAQ-100を売りからも取引できます。そのため米国株式・ETFを保有される投資家にとっては、ヘッジ取引として「くりっく株365」を活用する方法もあります。
また、「くりっく株365」では売りポジションを保有することで金利相当額(NYダウ:5.93%、NASDAQ-100:5.98%※)の受取り・配当相当額の支払いとなりますが、足もとの米国金利の上昇を受けて、2023年に入ってからは、[NYダウ]証拠金取引などで金利相当額が配当相当額を上回っています。
「くりっく株365」なら、米国株式・ETFのヘッジ取引をしながら、現在の金利環境下では、金利相当額も受け取ることができます。
「くりっく株365」は、東京金融取引所に上場する株価指数証拠金取引の愛称で、日経平均株価(日経225)をはじめとする株価指数やETFを対象とした取引が出来ます。
米国の株価指数ですと、NYダウ、NASDAQ-100®、ラッセル 2000の3指数を取り扱っています。
2022年以降のNASDAQ-100証拠金取引の金利・配当実績は以下の通りです。
2022年以降のNYダウ証拠金取引の金利・配当実績は以下の通りです。
金利相当額の計算に適用される金利は、毎週かわります。
2023年8月21日週は、NYダウ証拠金取引で5.93%、NASDAQ-100証拠金取引で5.98%となっています。
※最新の適用金利はコチラからご確認下さい(Excelファイル)
※ 2023年8月21日週に適用される金利であり、将来の水準を保証するものではありません。
「くりっく株365」は、20倍~40倍程度のレバレッジをかけて取引をすることができます。
保有する米国株式・ETFのヘッジとして「くりっく株365」を活用する場合にも、取引金額の1/20~1/40程度の証拠金の預け入れで取引ができます。
ただし、ロスカットにご留意ください。
[NASDAQ-100証拠金取引の場合]
①2023年8月21日のNASDAQ-100証拠金取引の終値は、14,942ポイント。
②1枚の取引金額はNASDAQ-100×10倍なので、149,420円になります。
③NASDAQ-100証拠金取引を1枚取引する場合には、取引金額149,420円に対して必要証拠金5,770円以上の証拠金を取扱会社に預け入れる必要があり ます。
※証拠金基準額をもとに取扱会社が取引に必要な証拠金の金額を決めています。
④預け入れる必要証拠金は、上記の例では、取引金額の3.9%程。ヘッジ取引の活用にあたり、資金効率の良い取引が可能。
※取引にあたっては、取扱会社が定めるロスカットルール等の内容も十分に確認・理解することが重要です。
アップルの株式を100株保有していて、「くりっく株365」のNASDAQ-100証拠金取引でヘッジ取引をした場合の活用例の説明になります。
・8月1日に NASDAQ-100を16枚「新規売り」注文
・12月2日に NASDAQ-100を16枚「買い戻し」注文
※アップル100株(約200万円)の投資金額に合わせるため、NASDAQ-100証拠金取引の取引枚数は16枚。
アップルは、161.51ドルから147.81ドルに、13.70ドル下落
NASDAQ-100証拠金取引は、12,934から12,003に、931ポイント下落
この時の、円貨ベースでの値動きは次の項目になります。
・アップル
21,466円から20,043円に、1,423円下落
同期間の配当は、62.38円
・NASDAQ-100証拠金取引
12,934から12,003に、931ポイント(円)下落
※「くりっく株365」NASDAQ-100証拠金取引は円価格で取引可能
同期間の配当相当額は447円、金利相当額は1,373円
続いて、アップル100株保有していた時に、NASDAQ-100証拠金取引を同金額程度の16枚売りヘッジした時の損益の説明になります。
・値動きによる損益
アップルで-142,326円となるが、NASDAQ-100証拠金取引で+148,960円となり、値動きによる損益は合計+6,634円です。
⇒アップルの下落をNASDAQ-100証拠金取引の売りヘッジでカバーできています。
・配当・金利による損益
アップルで6,238円の配当を受け取り。
NASDAQ-100証拠金取引で7,152円の配当相当額を支払うが、金利相当額で21,968円を受け取るため、合計14,816円の受け取りになります。
アップルとNASDAQ-100証拠金取引の合計で、+21,540円の受け取りとなります。
⇒この期間の配当・金利相当額の水準では、NASDAQ-100証拠金取引を売っていたことで、金利相当額の受取りが配当相当額の支払いを上回りました。
・総合損益
この活用例における値動きと、配当・金利を加味した総合損益は、次のようになった。以下の通りです。
・ヘッジ取引:+6,634円
・配当・金利相当額:+21,504円
合計:+27,688円
ヘッジ取引によってアップル株の損失をカバーできました。また、この期間においては、金利相当額の受取りが配当相当額の支払いを上回りました。