現物株の場合、権利確定日に株式を保有していれば、配当金をもらうことが出来ます。これと同じように「くりっく株365」も『買い』ポジションを持っている株価指数の構成銘柄に配当がある場合、株価指数を基にした配当相当額を受取ることが出来ます。
これだけでもちょっとした収益源として見込めるでしょう。ただし、『売り』ポジションを持っている場合には、逆に配当相当額を支払うことになります。
「くりっく株365」では、配当相当額の受払いのほかに、金利相当額の受払いも発生します。『買い』ポジションを持つ場合は、金利相当額の支払いが必要となり、『売り』ポジションを持つ場合は、金利相当額を受取ることが出来ます。
整理すると、買いポジションのときは、「金利相当額を支払い、配当相当額を受取る」ことが出来ます。一方、売りポジションのときは「金利相当額を受取り、配当相当額を支払う」ことになります。
買いポジション | 売りポジション | |
---|---|---|
配当相当額 | 受取り | 支払い |
金利相当額 | 支払い | 受取り |
「くりっく株365」では、買いポジションを持っている場合、株価指数の構成銘柄に配当があればその都度、株価指数ベースでの配当相当額が受け取れます。
(売りポジションの場合は同額を支払います)
「金利相当額」とは、「くりっく株365」の買いポジションを持つ場合に投資家が支払い、売りポジションを持つ場合に投資家が受取るものです。
株価指数を構成する銘柄やETFを保有することに伴う資金調達コストに相当
株価指数を構成する銘柄やETFを売却することに伴う資金運用益に相当
「日経225先物」や「日経225mini」などの先物取引には、「金利」と「配当」があらかじめ価格に含まれているので、取引価格は、理論上は現物価格と異なります。「くりっく株365」の日経225では、こうした「金利」と「配当」に相当する額を買い手と売り手の間で日々受け払いすることにより、現物の日経225に近い価格で取引することができます。投資家にとって、わかりやすい価格で取引できるのが大きな魅力です。
配当を得る権利の最終日(権利付最終日)の翌日(権利落ち日)、その銘柄は配当分だけ価値が減じられて取引されます。これがいわゆる「配当落ち」。現物株と同じ仕組みですね。
ですから、売りポジションを持っている投資家は、配当相当額を支払いますが、この配当落ちによって価格は理論的に下がるわけですから、必ずしも経済的に損していることにはなりません。
各株価指数のライセンサーからの予想配当情報に基づき、東京金融取引所で配当相当額を計算の上、公表しております。
現物株は、配当を受け取るまで数カ月かかることがあるのに対して、くりっく株365では権利付き最終日と同じ取引日の終了時に買いポジションを保有していれば、翌取引日に配当相当額がポジションの評価額に加算されます(売りポジション保有の場合は、同額が減算されます)。
くりっく株365では、株価指数の構成銘柄となる各企業に配当があれば、その都度配当相当額の受け払いが発生する仕組みとなっております。日本の企業においては月末を株主確定日にしている企業が大多数を占めておりますが、日経225構成銘柄の中には、株主確定日を月末ではなく、15日や20日に設定している企業があります。このため、そういった企業の配当の都度、「くりっく株365」の日経225において月半ばで配当相当額が生じることになります。