「くりっく株365」は、NYダウ、NASDAQ-100を売りからも取引できます。そのため米国株式・ETFを保有される投資家にとっては、ヘッジ取引として「くりっく株365」を活用する方法もあります。
また、「くりっく株365」では売りポジションを保有することで金利相当額(NYダウ:6.16%、NASDAQ-100:6.44%※)の受取り・配当相当額の支払いとなりますが、足もとの米国金利の上昇を受けて、2023年に入ってからは、[NYダウ]証拠金取引などで金利相当額が配当相当額を上回っています。
「くりっく株365」なら、米国株式・ETFのヘッジ取引をしながら、現在の金利環境下では、金利相当額も受け取ることができます。
「くりっく株365」は、東京金融取引所に上場する株価指数証拠金取引の愛称で、日経平均株価(日経225)をはじめとする株価指数やETFを対象とした取引が出来ます。
米国の株価指数ですと、NYダウ、NASDAQ-100®、ラッセル 2000の3指数を取り扱っています。
2022年以降のNASDAQ-100証拠金取引の金利・配当実績は以下の通りです。
2022年以降のNYダウ証拠金取引の金利・配当実績は以下の通りです。
※最新の適用金利はコチラからご確認下さい(Excelファイル)
※ 2024年11月18日の週に適用される金利であり、将来の水準を保証するものではありません。
「くりっく株365」は、20倍~40倍程度のレバレッジをかけて取引をすることができます。
保有する米国株式・ETFのヘッジとして「くりっく株365」を活用する場合にも、取引金額の1/20~1/40程度の証拠金の預け入れで取引ができます。
ただし、ロスカットにご留意ください。
[NASDAQ-100証拠金取引の場合]
①2024年11月18日のNASDAQ-100証拠金取引の終値は、20,552ポイント。
②1枚の取引金額はNASDAQ-100×10倍なので、205,520円になります。
③NASDAQ-100証拠金取引を1枚取引する場合には、取引金額205,520円に対して必要証拠金5,690円以上の証拠金を取扱会社に預け入れる必要があります。
※証拠金基準額をもとに取扱会社が取引に必要な証拠金の金額を決めています。
④預け入れる必要証拠金は、上記の例では、取引金額の2.8%程。ヘッジ取引の活用にあたり、資金効率の良い取引が可能。
※取引にあたっては、取扱会社が定めるロスカットルール等の内容も十分に確認・理解することが重要です。
マイクロソフトの株式を100株保有していて、「くりっく株365」のNASDAQ-100証拠金取引でヘッジ取引をした場合の活用例の説明になります。
・2023年9月14日にNASDAQ-100を32枚「新規売り」注文
・2023年10月5日にNASDA-100を32枚「買い戻し」注文
※マイクロソフト100株(約500万円)の投資金額に合わせるため、NASDAQ-100証拠金取引の取引枚数は32枚。
マイクロソフトは、338.70ドルから319.36ドルに、19.34ドル下落
NASDAQ-100証拠金取引は、15,471から14,719に、752ポイント下落
この時の、円貨ベースでの値動きは次の項目になります。
・マイクロソフト
49,846円から47,543円に、2,303円下落
同期間の配当は、101.23円
・NASDAQ-100証拠金取引
15,471から14,719に、752ポイント(円)下落
※「くりっく株365」NASDAQ-100証拠金取引は円価格で取引可能
同期間の配当相当額は77円、金利相当額は518円
続いて、マイクロソフト100株保有していた時に、NASDAQ-100証拠金取引を同金額程度の32枚売りヘッジした時の損益の説明になります。
・値動きによる損益
マイクロソフトで-230,336円となるが、NASDAQ-100証拠金取引で+240,640円となり、値動きによる損益は合計+10,304円です。
⇒マイクロソフトの下落をNASDAQ-100証拠金取引の売りヘッジでカバーできています。
・配当・金利による損益
マイクロソフトで10,123円の配当を受け取り。
NASDAQ-100証拠金取引で2,464円の配当相当額を支払うが、金利相当額で16,576円を受け取るため、合計14,112円の受け取りになります。
ソフトバンクとNASDAQ-100証拠金取引の合計で、+24,235円の受け取りとなります。
⇒この期間の配当・金利相当額の水準では、NASDAQ-100証拠金取引を売っていたことで、金利相当額の受取りが配当相当額の支払いを上回りました。
・総合損益
この活用例における値動きと、配当・金利を加味した総合損益は、次のようになった。以下の通りです。
・ヘッジ取引:+10,304円
・配当・金利相当額:+24,235円
合計:+34,539円
ヘッジ取引によってマイクロソフト株の損失をカバーできました。また、この期間においては、金利相当額の受取りが配当相当額の支払いを上回りました。